COLUMN

 

 12    出入国カードと外国人登録証
更新日時:
2002/06/10
 
 
第1 出入国カード
 
出入国カードには、大きく分けて2種類あります。
 
1、外国人入国記録、外国人出国記録 外国人用
  EMBARKATION CARD FOR FOREINER (EDカード)
 
外国人入国記録は、外国人が最初に来日したときに書くカードで、外国人入国記録と外国人出国記録は、切り取り線で別れていて最初は1枚にくっついています。
 
必要事項を記載して、パスポートと一緒に、空港のイミグレーションに提出しますと、外国人入国記録は切り取られて、入管が保管することになります。
 
ここに「AB123456」などとアルファベットと数字が振ってあります。
この番号は、入国記録と出国記録に同じ番号が書いてあります。
 
このとき、外国人出国記録は、パスポートにホッチキスで止められます。
 
入管は、この入国記録の番号で、その後の外国人の同行をすべて把握しています。
 
例えば、
短期滞在で入国、留学に変更、人文知識・国際業務に変更(就職して通訳になった)、日本人と結婚して日本人の配偶者等に変更、最後に離婚して出国したとします。
 
この場合に、最後の「出国」まで、入管は、最初に入国したEDカードの番号でずっとその外国人を追いかけ、コンピューター入力していて、外国人を追跡しています。
 
最終的に日本から出国するときに、外国人出国記録に記載してパスポートと一緒にイミグレーションに提出しますと、外国人出国記録を回収し、入管は、その外国人に対する管理を終えることになります。
 
この最後の出国を入管では「単純出国」と呼んでいます。
 
ここでご注意申しておきますが、外国人出国記録は、入国のときにパスポートにホッチキスで止めらたものです。
ブラブラしていて格好は良くないですが、これを紛失しないで欲しいということなのです。
 
特に、パスポートが全く新しくなったときに、古いパスポートから新しいパスポートにホッチキスで止められた外国人出国記録を移し変えてください。
 
この番号がなくなると、入管が当該外国人を追いかけられなくなります。
 
在留更新許可、在留資格変更許可、永住許可の各申請の際にも、「出入国記録番号」として記載する必要があるところから、紛失すると差支えを生じます。 2004年5月の書式変更により記入欄がなくなりました。
 
念のため、コピーを取っておかれることも、お勧めします。
 
2、再入国入国記録、再入国出国記録 外国人用(再入国)
  DISEMBARKATION CARD FOR REENTRANT
 
これは、1と違って、最初の上陸許可後、最後の出国(単純出国)までの間に再入国許可を取得して、一時帰国(もしくは第三国に出国)し、再入国するときに使うカードです。
 
この2枚も、切り取り線で別れていて最初は1枚にくっついています。
この2枚のカードにも、同じ出入国記録番号が書かれています。
 
これも、必要事項を記載して、パスポートと一緒に、空港のイミグレーションに提出しますと、再入国出国記録は切り取られて、入管が保管します。
 
このとき、再入国入国記録は、パスポートにホッチキスで止められ、再入国までパスポートに挟んで保管することになります。
そして、再入国の上陸の際に回収されることになります。
 
このカードを使って出入国している限りは、入管はその外国人に対する管理を継続しています。
 
 
第2 出国と外国人登録証の返納
 
1、出国の方式と外国人登録証の返納義務
 
外国人が最終的に出国する意思で日本から出国するときには、3つのパターンが考えられます。
 
(1) 再入国許可を受けないで、単純出国する。
 
この場合には、第1の1で記した「外国人出国記録」を記入することになります。
 
そして、同時に、空港で外国人登録証を返納する義務があります(外登法12条1項)。
違反の場合は、20万円以下の罰金となっています。
 
(2) 再入国許可を受け、その期限内に、第1の2で記した「再入国出国記録」を使って出国する。
 
これは、入管によれば間違った手続、あるいは本人の意思と違った手続となりますが、この場合には、外国人登録証の返納義務はありません(外登法12条1項但書)。
もし、また新たな機会ができて来日したときは、そのときに返納すればよいとされます。
 
ただし、入管は、本人が外国人登録証を持って帰らずに、日本に置いていくと、第三者使用などの悪用をされる虞があると危惧しているようです。
 
(3) 再入国許可を受けているが、再入国の意思はないので、第1の1で記した「外国人出国記録」に記入し、単純出国する。
 
このときは、外国人登録証を空港で返納することになります。
 
この場合に、外国人登録証を返納しないとすると、空港の入管職員に提示を求められ、所持していなかったことになりますので、外国人登録法13条の所持義務違反になるものと思われます。
 
2、外国人に対する管理の完了
 
(1) 上記1(1)(3)の場合
 
この場合には、「単純出国」していますので、入管はその時点で当該外国人に対する管理を完了します。
 
なお、1(1)の場合、つまり再入国許可を受けていない場合について、空港では「再入国許可を受けないで出国するときは、外国人登録証を返納してください」というテープが流れています。
 
(2) 上記1(2)の場合
 
これは、「再入国許可による出国」です。ですから、入管はその時点では、その外国人に対する管理を完了しません。
 
再入国許可の有効期間内に再入国しなかった場合に、法務大臣からの通知に基づいて市町村に保管する登録原票を閉鎖することになります。
 
このケースの場合には、入管では、どうやら、どの時点で最終的な「出国」となったのか即座に把握しづらいようです。
 
このパターンで、「いつ出国したのか?出国した記録がない」と言われ、次の入国の審査に差し障ったケースがあります。
 
この方法は、なるべく避けた方が良いようです。



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