COLUMN
[序〕 1 受験資格 2 必要書類
3 受験申請 4 筆記試験 5 実技試験
6 適性検査 7 免許証交付 8 初心者マーク
9 教習所 10 受験回数 11 困難事例

 10-2    外国免許からの切替試験
更新日時:
2006/08/22
 
 
[序〕
外国人の運転免許に関するご照会、ご質問が大変多くなりました。
<コラム9 運転免許>  <コラム10 改正道路交通法と国際免許>にも記載しておりますが、日本在住外国人が、国際免許による運転をすることは条件が厳しく困難になりました。
今後日本で自動車の運転をしようとなさる外国人の方々には是非、外国免許から日本免許への切替試験を受けるようお勧めします。
 
1 受験資格
過去における違反検挙歴や身体機能の点などは割愛します。
受験ができる条件は、
1) 外国において運転免許を取得したこと。それが現在も有効であること。
2) 外国で免許を取得後、3ヶ月以上当該国に滞在したこと(数回にわたる渡航の場合は累積90日以上滞在したこと)...※ 2)
この滞在歴をパスポートの出入国記録によって証明すること。
3) 適法な在留資格を有すること。
となります。
 
注解
※ 2) の滞在歴については、免許取得日を1日目と計算する(即日起算)。出国日も1日と計算する。再入国日も1日と計算する。
例:2004年4月1日タイへ入国、4月30日免許証取得。5月19日タイから出国の場合は、滞在日数は、20日間となる。
2005年3月20日タイへ入国、5月30日タイから出国の場合は、滞在日数は、72日間となる。
累計滞在日数は92日間となり受験資格が得られる。
 
2 必要書類
1) 運転免許申請書、受験票は、免許センター備付けのものに記載する。
2) 外国人登録証
3) 外国の免許証...※ 3)
4) 外国の免許証の日本語訳(大使館またはJAFによるものに限る。タイ語からの翻訳をJAFに依頼すると出来上がりまで2週間程度を要する。)...※ 4)
5) パスポート(複数冊により滞在日数を証明する場合は渡航歴の記載あるものすべて)
6) 写真2葉(3p×2.4p)
 
注解
※ 3) 外国の免許証については、取得年月日が不明の場合又は現在の免許証以前の免許履歴がありその旧免許証による履歴を滞在歴(通算3ヶ月)に含めたい場合、各免許センターにより扱いが異なります。調査した範囲では下記のとおりです。
 ・東京都の扱い 旧免許証のコピーで足る。
 ・茨城県の扱い 運転履歴を証明する証明書が別途必要。さらにその日本語訳(第三者翻訳による。大使館またはJAFによるものでなくて良い。)
 ・栃木県の扱い 旧免許証のコピー(証明書も可)と大使館またはJAFによる日本語訳
※ 4) JAFによる翻訳例
  # 大使館又はJAFの翻訳は時間が掛かるため、次のような訳文の作成をした例があります(埼玉県免許センター扱い)。
 訳文作成例→ 免許証を自分で翻訳し、免許証原本と訳文2通、免許証の表裏のコピー、本人確認のためのIDカードもしくはパスポートを在東京タイ王国大使へ持参。訳文1通に大使館の認証印を受けます。費用は2000円で即日認証してもらえるので安くて早いです。これで、大使館翻訳と同様の訳文となります。訳者は第三者名義のほうがベターと思われます。
日本語訳文例(PDF)  ⇒日本語訳文例(MS-WORD)
※ 5) パスポートによる滞在日数の証明についてですが、パスポートの出入国記録(スタンプ)が欠落していたり読み取れないときは、免許取得国の出入国記録証明書の提出を求められることになります。
※ 国際免許証は必要書類ではありません。仮に所持していても提出する必要はないと考えます。国際免許を切り替えるのではなく、外国の本免許(例えばタイの国内免許)を日本の免許に切り替える制度だからです。
※ 下記のように教習所へ通学したときは、教習手帳を提出すべきです。どの程度練習してきたか、免許センターに理解してもらう必要があります。免許センターでもこれを参考にしています。
※ 運転、交通に関し、日本と同レベルの先進国22ヶ国に関しては、筆記試験、実技試験とも免除されます。22ヶ国の中には、ヨーロッパの国々が多く、韓国も入っています。アメリカは入っていません。受験者は南米系、アジア系の人が多いです。
※ 受験申請書には、運転するにつき心身の障害はない趣旨の健康問診が付記されています。同時に、無免許による検挙歴を記載する欄があります。
※ タイ国発給の各種証明書は取得代行が可能です。こちらのリンクからメールをお送りください。
 
3 受験申請
上記書類を調えて各地の免許センターへ指定された時間に出向きます。
受験手数料は2400円というところが多いようです。各県の証紙で納付します。受験して落第すると次回はまた2400円の証紙を納付します。
なお、オートマチック車希望の場合には、受験申請段階で申し出ます。
 
4 筆記試験
交通の基本問題について、例えば、飲酒の禁止、追越し方法など10問の出題があり、7問正解で合格となります。
現実の出題例については追って掲載できるよう準備しています。
受験言語については各県によって異なり、調査した範囲では東京都と茨城県ではタイ語の試験を扱っています。
 
5 実技試験
筆記試験に合格すると、続いて実技試験となります。
通常の運転免許試験で言いますと、仮免許(修了検定)程度かそれより若干容易な程度です。
減点法により70点以上を合格とします。
試験場内のコースを実際に運転します。
各県によってコースが異なりますが、発進、周回、ブレーキング、進路変更、S字、クランク、坂道発進、停車などです。
大体各県とも2コース用意されていて、受験日にどちらのコースか指定されるようです。
片側1車線のセンターが多いようですが2車線のセンターもあり、クランクや坂道発進は行わないところもあります。
筆記試験に合格し、実技試験に合格しなかった場合は、次回に実技試験のみを受験します。この場合、予約の必要な県もあります。
なお、筆記試験合格から6ヶ月以内に実技試験に合格しないと、最初に戻って筆記試験から受験のやり直しになります。
不合格の場合は、書類一式が返却されますので、次回にまた全部の書類を持参することになります。
どうして書類一式を返却するかというと、仮に予約をしていても、その外国人がまた受験しにくるかどうかわからないからです。
受験者に妊娠出産期の女性が多いせいもあり、受験を中断することも少なくないのです。
 
6 適性検査
実技試験に合格すると適性ですが、視力と色覚を行うのが通例です。
 
7 免許証交付
以上に合格すると、通常は即日、交付手数料1650円を証紙で納付し、写真撮影があって免許証が交付されます。
有効期限は3回目の誕生日+1ヶ月です。
なお、最終的に合格すると、パスポート、外国の免許証、外国人登録証は戻されますが、翻訳文や証明書は戻ってきません。
 
8 初心者マーク
外国での運転歴が例えば3ヶ月の場合は、その旨が免許証の裏に記載されます。
そして免許交付日から例えば9ヶ月間(1ヵ年から3ヶ月を差し引いた期間)については初心者マークを付ける義務があります。
外国で通算1ヵ年以上運転歴(免許取得後の滞在歴)がある場合にはこれが免除となりその旨が裏書されます。
 
9 教習所
これは是非、通学すべきです。外国でどんなに運転履歴があろうと運転が上手であろうと、日本の運転試験は独特です。特に、右左折・進路変更時の安全確認動作、右左折時の寄せ方などは教習所で習い覚えるべきです。
教習所で練習しなければ、まず受かることはないと申し上げましょう。
最低でも3時間程度の教習は必要でしょう。20時間以上の練習をする人もいるそうです。
 
注解
※ 某免許センターの指摘によれば、免許センターが「外国免許証や訳文その他の書類が真正であると確認した」後でなければ教習所が入学を認めないと述べております。
最初の受験をして落第すると受験票が戻されます。そこに免許センターの押印があるから、教習所は真正な外国免許だと確認でき、入学を許すというのです。
実際にこのとおりであるならば、1度受験した後でないと教習所へは行かれないことになりますが、必ずしもそうではないようです。
 
10 受験回数
筆記試験は、母国語での受験ができる場合には難問ではありませんから1-2回で合格の例が多いようです。問題集をよく読んでおく程度で大丈夫だと思います。
一方、日本語で受験して全く太刀打ちできなかったという話も聞いたことがあります。
実技試験は、教習所へ通学した前提で、3回以内で合格できればかなり優秀なほうだと思われているようです。
もし、教習所へ先に行き、十分練習してから免許センターで受験すれば、1発で合格する人もいるのかもしれません。
合格率ですが、これは各免許センターによりまたその日により相当なばらつきがあるでしょう。見た感じとしては、筆記の合格率は50%程度、実技の合格率は30%−40%程度かと思われます。
地域格差が大きいかもしれませんが、十数回受験して受からないという話も聞きます。個人的には教習所での練習が足りないからではないかという気がします。
仮に筆記試験を母国語で受験したとしても、実技は日本語による指示です。運転に要する日常会話程度の日本語はマスターしている必要があります。
 
11 困難事例
切替試験を受験するのが困難あるいは手間の掛かる事例が判明してきました。
まだきちんと整理しておりませんが、散文ながらご参考になれば。



ご依頼やメール相談はこちらまで




| Back | Index | Next | HOME |